私たちの毎日の暮らしは、自然資本との関わりを抜きに考えることはできません。自然界の幅広い時間と空間の広がりの中で、様々な現象がお互いに影響を及ぼしあって生じているため、人間と自然の関わりを考えると言ってもそう容易なものではありません。このような幾つものシステムが重なり合った複雑な対象はSoS(System of Systems) 等と呼ばれ、世界的にも様々な分野で研究が進められています。
このSoSの構成要員である人間とそれを取り巻く自然環境との関わりを理解しようとする1つには、継続した「質の高い監視」 を推し進めることが大切ではないでしょうか。そして、この刻々と蓄積される膨大な監視情報から、より良い未来への手掛かりを取り出すためには、コンピュータサイエンスとフィールドサイエンスのより高度なデータ統合が必要と考えます。
私たちは、コンピュータシミュレーション、データベース、IoT(Internet of Things)、AI(Artificial Intelligence)、クラウドコンピューティングなどの様々な先端テクノロジーを積極的に適用し、人間と自然資本との関わりを考え、確かな行動に結び付く統合監視技術の開発に取り組んでいます。